更年期問題には、男性社員の理解が不可欠女性たちも正しい知識で備えてー岩田喜美枝さん 資生堂顧問

企業で長く鋤き続けることは、ごく当たり前になってきました。しかし、日本企業にとって、更年期の女性を多数抱えるのは、歴史上初めての経験。そのための体制づくりは始まつたばかりです。「不調を抱えたまま働き続けられるの?」と不安を感じる人も多いでしよう。だからこそ、働く女性は自分自身が更年期をどう迎えるかの「know&manage(知識と対処法)」ごが必要だと、私は考えています。

たとえば、ホットフラッシユなどと違い、物忘れや集中力の欠如といつた更年期の不調は、女性の間でもそれほど知られてはいません。こういう状況に陥って仕事に対する自信を失うのは、とてもつらいことです。しかし、このような不調も婦人科や更年期外来などでの適切な治療によって、大幅に改善することが多いのも事実。正しい知識を得て、対処法を事前に分かっていれば、仕事を較けられなくなるようなケースは確実に減るのではないでしょうか。

更年期の不調には個人差があります。私自身は「体調が思わしくない」という程度でしたので、ホルモン補充取法などの治療を受けることはありませんでした。もし仕事に大きな影響が出るような不調があったら、迷わず更年期外来を受診したと思います。生活習慣病など、ほかの病気と同様に、更年期障害も「自らケアする」という姿勢が大事です。資生堂では、ライフサイクルにおける女性の体調変化を学ぶ健康セミナーを定期的に開催するほか、健康相談窓口など、働く女性を応援する体制づくりも進めています。

1986年に施行された男女雇用機会均等法当時に入社した女性たちが、今ちようど更年期です。

当社を含めて企業側の今後の課題は、女性社員はもちろんのこと、男性社員、特に管理職に更年期の理解を促すことです。

当人の症状がつらいのに「がんばれば乗り越えられる」という精神論や、「誰もが通ることだから」と無理解な態度では、優秀な人材が離れてしまいます。年齢や性別を問わず、時間当たりの生産性に着目し、公平•公正に評価できる組織づくりをしなければなりません。一方、女性も年齢を問わずキヤリアアップを目指し、自分自身の能力と仕事の質を向上させていく努力が必要です。

この10年余りで、育児休業制度や時短勤務など、女性にとって働きやすい労働環境の整備が進んできました。今後ますます女性が活躍できるチヤンスは増えていくことでしょう。更年期について、適切な対処法を学び、自らの手でより良いこれからをつくり上げてください。更年期と仕事の両立はきつとできます。 (談)

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