更年期の不調と違うのは・・・・・・同じ場所が痛む、しびれる

首の骨の変形が原因なのに、「更年期障害や自律神経失調症などと言われてやってくる女性は、全体の1割くらいいます」と淸仁会シミズ病院(京都市西京区)元・副院長の五十嵐正至さん。

首にある背骨の一部「頸椎」は、「椎骨」と呼ぶ骨が積み重なってできています。この椎骨が変形して棘のようになったり、椎骨と椎骨の間にある椎間板が変形し、神経を圧迫するのが「変形性頸椎症(以下、頸椎症)」、椎間板の中身(髄核)が飛び出して神経を圧迫するのが「頸椎椎間板へルニア(以下、ヘルニァ)」です。

どちらも主な症状は、手や腕、胸、肩のしびれや重苦しい痛み、張った感じ、手のこわばり、頭痛など。ところが「年のせいで肩こりや頭痛がひどくなっただけ」と、我慢している人も少なくないようです。

頸椎からは左右8対の神経が出ていて、「この神経が支配しているのは右手、右肩……」などと決まっています。だから、圧迫されている神経によって、症状の出る場所が一定しているのが特徴です。「いつも決まったところが痛み、痛みで朝方目が覚めるようなら、頸椎症やへルニアを疑ってもいいでしょう」と五十嵐さん。

診断にはハンマーで肩や腕、足などを軽くたたいて反射を見たり、皮膚の感覚の鈍いところがないかなどを調べます。「これで、どこの神経が圧迫されているか、およその当たりをつけます(神経学的検査)。次に、その神経がどのように損傷を受けているかを、MRIなどの画像で確かめます」(五十嵐さん)。

治療は、薬物療法や理学療法、首を保護する「カラー」を着けるといった方法で様子を見る場合もありますが、痛みが非常に強い場合は、手術も選択肢の一つになります。

「首の骨の変形(変形性頸椎症、頸椎椎間板へルニア)」は・・・・・・

発症しやすい年齡 40代から增え始める
性差•発症頻度 女性は男性の2分の1、患者数は全国で約9万2000人
更年期の不調と 似ているところ 肩こり•頭痛•背中の痛み•手や腕のしびれ •指のこわばり
更年期の不調と違うところ •「痛む」「しびれる」部分が一定

•左右どちらか一方の頭痛 (特に首の付け根から耳の後ろにかけて)

•就寝中に痛みで目が覚める

検査方法 •神経学的検査(筋力テス卜、知覚検査、四肢の反射)

•画像検査

治療法 •保存的療法で様子を見る(鎖痛薬の使用、 理学療法、カラー着用、安静にする、湯治)

•手術

相談すべき診療科 脊髄外科、脳神経外科

 

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