家事と仕事と更年期乗り切るコツは・・・

つらいときは「休む」自分に少し甘いぐらいが丁度いい

「更年期の不調は体と心のエネルギー不足によるもの。若いころと同じように、キツキツにスケジユールを入れるとあつという間にエネルギーゼロの状態に。今の自分はそぅいう時期だと割り切って、体と心を休ませてください」と東京医科歯科大学医学部附厲病院更年期外来で女性たちの相談に当たる秋吉美穂子さん。自身もスピード感の衰えを感じ、「仕事も食事と同じく腹八分」と仕事を安請け合いせ ず、セーブするようにしたと話します。

生活コラムニストのももせいつみさんも「上手に休んで」と話します。「〈やらなきやいけない!〉とシグナルを発している家事は家中にあり、生真面目こやってきた人ほどそのシグナルに気づき、できない自分を實めてしまう」。 自身も昨年夏、肩こりと全身の倦怠感がひどく、「できない自分」を攻撃しがちだったそうです。

「更年期は並行していくつもの家事や仕事をこなすのが難しくなります。やりたくないときはやらない、そういうときは休むと決めて、体も心も楽に。忙しすぎてつらいときは、自分に少し甘いくらいが更年期は丁度いい」。でも、休みたくても休めない人も・・・・・・。

「更年期の体調や精神状態はめまぐるしく変わります。だから、朝の体調や天気、家族の状況で、その日やることだけを書き出して、どの時間帯に休むかを朝に段取りしておく。決めていたことだから、罪悪感も軽くなります」

「ココロの家事」を省いて頭と気持ちを休ませる

ももせさんは、家事には「体の家事」と「ココロの家事」の2種類があることを知ってほしいとアドバィス。「体の家事」は家電に任せたり、いっそ家事代行をお願いしたり、作業量を「省く」解決策がいくつもあります。「思ったように省けないのが『ココロの家事』。その代表が献立を決めること。つらいときは『今日はお休み!』と家 族に宣言して、外食にしちやう。そうやって発想を転換させて、頭を使う家事を省いて、ココロを休ませることも考えて-とももせさん。

今までやってきたことを見直して上手に「段取り」できると、家事を省き、心身を休ませられます。それは仕事でも同じ。しかし、今までがんばってきたプルミエ世代は周囲の期待に応えるために、我慢する人も多いようです。「更年期について正しい知識と最新の情報を持っている人は残念ながら職場に極めて少ない。まだまだ誤解や偏見があり、休めずにいる女性は多い」と、更年期の女性のサボート経験豊富なキャリア•カウンセラーの土岐優美さん。「サボっている、怠けていると言われるのは苦痛ですよね。ところが『医師にぺースダウンするように言われている』と話すと周囲は納得できたりします。こういう伝え方も一つの働く女性の知恵です」。更年期は「休む」「省く」「段取る」「話す」の4本柱で、賢く乗り切っていきましよう。

楽しいこと• 気持ちいいことを選んでハッピーに家事と仕事を片付ける

「人の心と体は脳でつながっています。楽しいこと、気持ちいいことをすると、脳内に幸せを感じるエンドルフィン、うつ状態を改善するセロトニンなどの神経伝達物質が放出され、心の不調が上向きになることも多いんです。この時期は、好きなことを選んでやってみては」と秋吉さん。でも、趣味すらやる気になれないときも。

「香りをかぐ、おいしいものを食べるだけでもいい。五感を刺激するとその情報が脳の祝床下部に伝達。視床下部は好き•嫌いなど本能的な感情や行動をつかさどる部位で、ホルモン分泌の指令を出す下垂体も含まれます。好きなことをするのは、更年期の心身への良い効果が期待できます」と秋吉さん。

ももせさんも家の押し入れをリフォームして、趣味の手芸にいつでも没頭できるスぺースを確保。「やりたいことを探しているのが20代30代。しないことを決めるのが50代。したくないことをしていた時問を、好きなことに振り替えていきましょう」

一方、仕事については、働き続けていけるかどうかか心配という人も。更年期に仕事でミスが続いてうつ状態になり、産業医に相談すると「仕事を辞めれば症状は改善する」と言われた読者もいました。

「更年期は適切な治療を受ければ症状は改善します。私自身はホルモン補充療法で身体的な不調は解消しました。この時期は判断力が鈍り、自己否定の傾向が強くなる場合があるので、退職.転職はよく考えて」と土岐さん。つらい時期は仕事を見直して、効率化を図り、同僚や後輩に仕事を任せたり、部下に権限委譲していく決断も有効です。

「更年期で仕事の質が落ちるのは一過性のこと。適切な治療と十分な休養の後、以前のように能力を発揮できる人が多いのです。ワークラィフバランスの重要性は知られていますが、育児.家事に偏りがち。男性にも更年期があり、介護をする可能性もあるのだから、一時期、仕事がぺースダウンするのは誰にも訪れること。自分の状態を周囲に話して、理解と協力を得る働きかけをしてみて」と土岐さん。退職しなくても、部署の異動や職種転換、あるいは時短勤務を選択するなどで症状が改善したり、思うように働けない時期を乗り切る方法はあります。信頼できる人に相談してみましょう。

私たちがこれまで培ってきた、家事と仕事の経験と能力は、周囲の人たちにとっても貴重な財産。更年期と上手に付き合って、これからの人生をハッピーにしていきましよう。

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