不調抱える、働く更年期女性の現実は

「単純ミス連発」「体調不良で転職」・・・

ある日突然、始まる体の不調。それまで、当たり前のようにこなしていた作業が続けられなくなることへの精神的ダメージ。働きながら更年期を体験した女性たちの本音を聞きました。

【CASE1】

上司のちょっとした注意にも過敏に

40代後平から立ちくらみやホットフラッシュが始まり、婦人科に通いました。更年期と診断されて漢方薬をのみ始めましたが、夜は眠れず、心療内科で睡眠導入剤と精神安定剤を処方されました。仕事中は、出荷先を問違えて捆包するなど、以前の自分では考えられないような単純ミスを連発。「Mさん、もっとしっかりしなききゃ」といつた上司からのちょっとした注意にも過敏に反応しては、「どうして私だけ」と攻擊的になっていました。

夕方の忙しい時間带に、大量の汗が噴き出したらどうしようかと不安で、毎日職場で精神安定剤を服用。けれど、更年期専門のレディースクリニックで、HRTを始めてからホットフラッシユが減り、気持ちも穏やかに。もっと早く専門医を受診すればよかった。 Y.M.さん(52歳)

食品配送会社/パート

【CASE2】

体調がすぐれず転職。職を転々と……

40歳を過ぎたころから、尋常じゃないイライラに悩まされ、更年期外来へ。”プレ更年期”といわれ、 漢方薬の加味逍遥散をのみ始めました。

漢方を始めてからイライラは治まったけれど、疲れがまったく抜けなくなり、フルタイムで働き続けるのは難しくなって転職。でも、体調がすぐれない中、惯れない仕事や、新しい人間関係を築くのが難しく、飲食店や事務、生花店など職を転々としました。今の職場は同僚が同世代の女性ばかり。更年期のつらさは「お互いさま」と助け合っています。K.I.さん(46歳)

コンビニ/パート

【CASE3】

過労が引き金?動悸やのぼせが……

42歳のときに子宮筋腫で子宮を摘出後は、体調も良く、自分の健康を過信していました。だから、ケアマネジャーをしながら現場も手伝い、休みなく日勤夜勤を続けるような無茶な働き方をして、過労で入院。2011年の春に今の職場へ移りました。

過労が引き金になったのか、利用者さんのお世話をしているときに動悸やのぼせに悩まされ、婦人科を受診。パッチタィプのHRTを始めてから1週間で、激しい動悸がなくなりました。新しいことが覚えられないときもありますが、若い女性スタッフには「ごめんね、更年期だから物忘れが激しくて」と気楽に構えてこちらの体調を伝えています。H.O.さん(49歳)

介談福祉施設/正社員

【CASE4】

分かってもらえないことが、つらい

42歳からめまいがするようになり、仕事に集中できなくなりました。おかげで、全体的に仕事のスピードが下がり、「なんでこんなことに」と自信をなくし、職場の同僚に相談。ところが、「気にしすぎだよ」「気持ちを強く持てば大丈夫などと、しった激励されるばかり。症状について理解してほしかったのに、逆効果でした。

まだまだ子どもにも手がかかり、自分のことが後回しになりがちでした。今は、毎日大豆を食べたり、定期的に運動したり、アロマテラピーを取り入れるなど、更年期に良いといわれることを実践し、日々の不調をやり過ごしています。Y.A.さん(45歳)

翻訳•英文事務/契約社員

【CASE5】

メニール病に続きホットフラッシュが

45歳のころ、会社の組織変更で徹夜で働く日々が続きました。その後、メニエール病を発症し、めまいと耳鳴りが。それが落ち着いてきたら、50歳を前にホットフラッシュが始まりました。社内の女性の中で最年長の私には同僚もおらず、相談相手もいません。男性は「40を過ぎた女性は才バハン」という態度が見え隠れ。でも、若い子は大きな声で生理の話をしているから、彼女の時代は更年期も才ープンな話題になるかも。T.Y.さん(53歳)

メーカー•営業事務/正社員

更年期は女性なら誰もが経験する体の変化。けれど、相談相手もなく、適切な治療にも出会えず戸惑う女性は多いのです。女性自身が仕事の効率の低下を実感しているのに、職場で更年期の話題はロにしにくいという、ねじれた状況が続いています。

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