ホルモン補充療法はどんな症状に効きますか

・のぼせ、ほてりなどエス卜ロゲンの低下による更年期症状のほとんどは治ります。

・膣粘膜のを防ぎ、性交痛を軽減します。

・骨粗しよう症にも効果があります。

・善玉コレステロールを増やします。

・肌のコラーゲンを増やしてはりを出します。

エス卜ロゲン減少からくる不調のほとんどに効果があります。

ホルモン補充療法は分泌量の減ったエストロゲンを補って心身の調整をはかろうというものです。

ですからホルモン補充療法を受ければ、更年期障害の症状のほとんどは軽くなります。

とくに精神的な症状があまりなくて、体の症状だけ、という人はホルモン補充療法を受ける とすぐに元気になることが多いというのが、実際に治療にあたっての実感です。

たとえば私のクリニックにはときどき、更年期世代の独身女性で年下のボーイフレンドがいる人がやってきます。

「20歳年下のカレシがいるんだけど、エッチするときに痛くつて。なんとかなりませんか?」という人は、ほんのしばらくの間エストロゲンの錠剤を飲むか、膣剤を2週間使ってもらえばまず大丈夫です。エストロゲンには膣にうるおいを出す機能があるので、性交痛が少なくなるのです。あとは3年ぐらいとくに何も治療しなくても心配ありません。

のぼせやほてり、尿失禁などは精神的なものの影響もあるので、即効性は期待できないかもしれませんが、何カ月か続けていればほとんどの症状がおさまつていきます。

そのうえ骨粗しょう症の予防にもなります。エストロゲンには骨の破壊を食い止める働きがありますが、閉経後でもホルモン補充療法によって骨量の減るスピードを抑えることができるのです。

また、ホルモン補充療法には善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を防ぐ効果もあります。ホルモン補充療法を受けていれば生活習慣病のリスクも減らせる、というわけです。

ホルモン補充療法を受けていると、肌にはりが出る人もいます。

年をとると肌の表面のコラーゲンが少なくなってきます。コラーゲンは肌の細胞同士を接合する働きがありますが、これが少なくなるため肌にはりがなくなってくるのです。しかし、ホルモン補充療法で補うエストロゲンがコラーゲンの量をもとに戻してくれるので、肌が若がえる、というわけです。

ただ一つ気をつけてほしいのは、効き方には個人差があり、ホルモン補充療法を受ければどんな症状もすベて解決というわけではないこと。

ホルモン補充療法への期待が大きすぎて、少しでも効果がないとよけいに落ち込んで更年期症状を悪化させてしまう人もいるのです。それでは更年期障害を治そうというせっかくの努力も逆効果というもの。思ったほど効果がなかったとしてもがっかりせず、前向きな気持ちでいることが大事です。

また骨粗しょう症や動脈硬化の予防に効果があるからといつて、カルシウムを十分にとらなかったり、動脈硬化の誘因となるストレスをためこんだり、塩分をとり過ぎたりしていては何にもなりません。

「ホルモン補充療法を受けてさえいれば大丈夫」と油断しないで、ふだんの食事や適度な運動などの生活習慣に気をつけたり、ストレス解消を心掛けるようにしてください。

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