フリーの立場で迎えた更年期

意欲の低下も感じて、仕事のぺースを落としました。―土岐優美さん(60歳)

人材派遣会社で支店長まで務めた後、キヤリア•カウンセラーの資格を取り、再就職やキヤリアに関する相談、研修に当たる土岐優美さんが更年期を目覚したのは6〜7年前のことでした。

当時、53歳の土岐さんは、朝、目覚めて、手の親指と人さし指が曲がっていることに気づきました。「元に戻そうとしても戻らないのです。2〜3時間たつと、ようやくほぐれるのですが」。リウマチかと思い、診察を受けましたが、異状は見つからず、指のこわばりは毎朝起こりました。

同じころ、実は、意欲の低下にも見舞われていました。「本の執筆をしていたのですが、『やりたくない』と思ってしまう。それまでは書くことは苦にならなかつたのに」。本を書くために、資料を読み込んだり、膨大なデータから検索、分析する必要があるのに、頭に入らない。「今思うと、理解力が低下していたんです(笑)ご。それまで1 時間でできた仕事に、2時間、3時間かかつたといいます。出版社に迷惑をかけまいと、締め切りは守りながらも、仕事のぺースを落とさざるを得ませんでした。

不調が重なつたことで、土岐さんは自分は更年期ではないかと疑いました。実は土岐さんは45歳で子宮筋腫のため子宮を摘出しています。それをき一つかけに更年期についても、関心を持って調べており、ホルモン補充療法(HRT)を受けようと決めていました。「ただ、婦人科医といつても、医師によってHRTを推薦する人もいれば、反対する人がいることも知つていました」。そこで、HRTを積極的に取り入れている婦人科をネットで検索して受診。診断の結果、ホルモン值が下がつていたので、HRTを開始しました。

2力月間、毎朝悩んだ指のこわばりは1週問でなくなりました。一方の、集中力や理解力など、稍神的な症状についての改善は明確には分からないと言います。「以前の業務処理能カを10割としたら、HRTで多少改善した今でも5〜6割程度。仮に、更年期症状がなくても、年を取り、環境も状況も変わるので、働き方も変えないと。自分にできるぺースで働こう、と思っています」

キヤリアコンサルタントである土岐さんは、自らの更年期を体験も生かし、働く女性にも的確なアドバィスがしたいと、メノボーズカウンセラーの資格も取り、心身の問題解決を含めた、総合的なキヤリア支援に取り組んでいます。「自分が更年期だと、認めたくない人もいるかもしれませんが、肉体的・精神的症状が強い場合は、無理したり隠したりせずに、理解や協力を求めてはどうでしょう?更年期は誰もが抱える可能性がある問題。職場環境の改善にもつながるはず」と土岐さん。「更年期に起こることを知って、どんな対策があるか、調べることが大切です」

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