「ほの暗さ」「ぬるめの湯」「香り」-3つの要素が更年期の女性に元気をくれます

なぜ「消灯」でほの暗くするの?
自律神経が休息モードに心が落ち着き、穏やかな眠りに

人の体は、自律神経系を構成する交感神経と副交感神経のバランスで多くの機能が制御されています。

忙しくストレスの多い現代人は、交感神経が髙進しがちといわれますが、この、交感神経のバランス調整のために重要なのが、浴室の明るさ。「明るい光の下だと、せつかくお風呂に入つても十分に交感神経が休まらない。不安を感じない程度のほの暗い状態に浴室を保てば、交感神経が効果的に休まり、入浴後眠りへの導人もスム—ズに」と白川さん。ほの暗い空間でゆったり湯舟につかると落ち着くのです。

「睡眠が不足すると、体を活動的にする交感神経と、休息に向かわせる副交感神経のバランスが崩れやすくなり、不調を引き起こすリスクが高まる」と白川さん。「特に 発汗、ほてり、肩こりなど更年期症状の主なものは、原則的に交感神経の失調から起こるため、当然、睡眠不足によって症状も悪化します。また睡眠の質がよくないと、 日本人は1.6倍うつになりやすいといぅ報告も」。

また、視覚を閉じるとほかの感覚が活性化。「肌に感じる湯の感覚やアロマを感じる嗅覚も高まり、よりリラックスできます」(宮川さん)。

なせ、寝る前に「ぬるま湯」がいいの?
体温を上げすぎずに熱を効果的に放散し、寝付きがぐっとスムーズになります

ストンと気持ちよく眠りに落ちるためには、皮膚から熱が放散し、体の深部体温が急激に下がることが条件。この落差が大きいほどすぐに眠りにつけますが、小さいと寝付きが悪くなり、睡眠自体も安定しません。「ぬるま湯にゆつくりと入ると、交感神経が休まるうえ、深部体温を上げすぎずに上手に末梢血管を拡張させて熱を放出できます。そのため、入浴後短時問で体温が低下し速やかに眠りにつける」と白川さん。

特に冷ぇ性の人は、もともと深部体温が低い傾向にあるので、入浴で体温を上げることが、その低下の落差を大きくする手助けになります。

どうしても热い風呂に入りたいなら、寝る2時間以上前に。というのも「熱い風呂で上昇した深部体温は、低下するのに2時問かかることも。その分、寝付くのが避れる可能性があるからです。運動でも体温を上げる効果は期待できますが、入浴なら気軽にできて万人におすすめ。体温の調節剤として活用して」(白川さん)。

「アロマ」は心と体にどう慟くの?
鼻から脳に届いて即効リラックス肺と肌から血液を通じて全身へ

精油(ァロマオィル}は主にニつのルートで心と体に働きかけます。

一つは、鼻から香りを吸い込むことで、そのまま脳に働きかける経路。芳香成分が嗅覚を通して神経線維に取り込まれ、その情報は即座に大脳辺縁系や視床下部に伝わります。「大脳辺縁系は不安や一緊張、記憶、睡眠などをつかさどる場所。香りによって気分が和らいだり、昔の記憶がよみがえったりするのはそのためです。視床下部はホルモン分泌や自律神経系をコントロールするので、アロマでそれらが上手に調整されることが期待できます」(宮川さん)。

もう一つは、吸い込んだ精油成分が肺から毛細血管に入る経路と、皮虜から直接毛細血管に吸収される経路。血中に入った精油成分は血流に乗5、全身に作用します。「自律神経のパランスを整え、女性ホルモンに似た働きをしてくれる精油の場合、イライラやうつ気分、こりや痛みを緩和することにつながります。ぬるま湯の消灯入浴で、ゆつくりとアロマを満喫してください」(宮川さん)。

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